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現代社会は、高齢社会から「長高齢社会」へと移行しています。高齢者の数と子供の数の割合が逆転してしまっているのです。15歳未満の子供の数よりも、すでにもう65歳以上の高齢者の数のほうが多くなっています。2025年には4人に1人が高齢者になるという算出もあるほどですね。

そんななか、注目されるのが訪問看護です。高齢化が進むにつれ、高齢の患者さんが受診する機会、あるいは、入院の長期化も増えてきています。そうなると、国民医療費の膨張化が懸念されるとともに、病院での対応に困難が発生するという問題も増加傾向となってきました。

そこで、病院での治療が一段落した患者さんの在宅療養を推し進めようとしたわけですが、その手立てに困難が生じているのです。

こういった流れをふまえて行政では、医療費抑制の効果もある、在宅療養の新たなる制度を設置し、在宅療養がしやすくなるように環境を整えてきたというわけですね。

そこで、訪問看護制度が普及することになります。老人保健法の改正で、整えられたのが「老人訪問看護制度」。この制度で、看護師が訪問看護で活躍の場が、ぐんと広がることになりました。各地に老人訪問看護ステーションが設けられてきているのは、すでにもう周知のことと思います。

この老人訪問看護ステーションから派遣される看護師は、家庭で療養している高齢者を看護の専門職が家庭を訪問し、掛かり付け医師の指示に添いながら、介護に重点をおいた看護サービスを提供します。

やはり患者さん本人が住み慣れた自宅で、専門職の看護と介護が受けられるのは、大きなメリットといえるでしょう。

高齢者だけでなく、在宅療養中の患者さんにもそのサービスが受けられるようになってきています。健康保険の利用も可能となっており、単に「訪問看護ステーション」と呼ばれる看護ステーションもあります。

≪看護師関連の基礎知識≫